遮熱と断熱の違い・遮熱のメリット

断熱と遮熱の違いを正しく理解して
より良いリフォームを!

断熱とは

一般的によく考えられる熱、冷え対策は断熱です。断熱とは素材を伝わっていく熱の量を小さくすることです。例えば断熱工事ではよく建物の壁にウレタンフォームなどの発泡材を挟み込んだりします。これは部屋の中で温めた空気を外に逃さない場合に効果的です。しかし、夏場のように外から入ってくる熱には不適で、断熱材が溜め込んだ熱がじわじわと部屋の中に向かって放射されてしまうデメリットもあります。

遮熱とは

一方遮熱とは「輻射熱を反射することによる熱のカット」です。輻射熱とは屋根や壁などに吸収された熱が発散されることによって発生する熱です。黒い車より白い車のほうが室内温度が低く保たれることはご存知でしょうか?それと同じように、太陽からの輻射熱をより効率よく反射する素材をとりつけることにより輻射熱を効率よく反射し室内温度を快適に保ちます。大装ではこのたびトップヒートバリアー工法を取り入れました。非常に効率の良い熱反射材をシートにて加工することで手軽に高い効果を引き出せます。


熱の移動と性質を理解しよう

では熱とは一体どのような性質を持つものなのでしょうか?熱の移動には3つの要素があります。一つ目は伝導熱。金属やガラスを触るとひんやりした感じがしますが、その時私たちの手からガラスや金属に熱が移りすぐに温まることがわかると思います。これが伝導熱です。次に対流熱。これは高温ほど高いところへ、低温ほど低いところへ移動しようとして全体の温度が均一になるまでまで移動し続けようとする現象です。サーキュレーターなどの利用で室内を快適に保つ工夫もよく見かけます。

そして熱移動で最も大きな影響を与えるのが輻射熱です。輻射熱は一点から放射状に一直線に進む放射熱のことで、物体に当たるとその物体の温度を上昇させます。遠赤外線ヒーターは途中の空気自体は殆ど温めませんが、壁や人体に当たると熱を発生させ、更にそこからの輻射熱で部屋全体を温めようとします。

輻射熱とは

建物全体にかかる熱の70%以上が輻射熱!断熱工事では対処しきれない!

先述のように、輻射熱は発生源から他の物質に当たるまで一直線に進み、その状態では熱を発生させません。しかし、何かの物質にあたって反射、透過、吸収、放射がおこり、吸収されると熱を発生させます。例えば屋根に当たった輻射熱は一部が反射されますが大部分は吸収され、屋根を高温にします。高音になった屋根から建物の中に向かって輻射熱を発散し始めるのです。従来では建物の中を通過する熱移動は伝導熱と対流熱がほとんどであると考えられてきた関係で断熱化が推奨されてきましたが、実際には全体の70%にものぼる割合の熱が輻射熱だったのです。この輻射熱をコントロールすることがより効果的な省エネ、室内環境改善を実現するために必要なのです。


遮熱効果実験中!

遮熱or断熱?

断熱工事を検討されこちらのページにたどり着いた方も多いと思われますが、断熱と遮熱の違いはご理解いただけましたでしょうか?断熱工事はフロアや壁面の大掛かりな工事が必要となることが多く施工を躊躇される方も多いと思いますが、遮熱工事「トップヒートバリアー」工法でしたら比較的短い工期で全体の70%ともいわれる輻射熱の大幅カットを実現します。特殊なシートを用いますので例えば屋根や壁面に取り付けるだけで済むケースもあります。詳しくは別ページ「トップヒートバリアー工法について」を御覧ください。